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2024年8月の記事一覧

【校長のつぶやき】「学ぶ姿勢」を身に付けよう(2024.8.26)

 8月23日(金)に夏季休業明けの賞状伝達、全校集会が実施されました。この集会で、村高生の皆さんに伝えた内容を掲載しました。当日、体調不良等で欠席した生徒の皆さんは、是非目を通してくださいね。

 

令和6年度 夏季休業明け全校集会 挨拶

令和6年8月23日(金)

今年の夏も昨年に続き、日本中が記録的な暑さを観測しています。感染症も引き続き拡大しているようですが、皆さんは、夏季休業期間を元気に過ごせたでしょうか。それぞれの生徒の皆さんが、長期の休みならではの経験が出来た事と思います。

 

昨日の夜、「もう少し夏休みが続いて欲しい」と、思った人も多かったのではないでしょうか。ある程度、自分のペースで過ごせる時間が終わってしまうので、誰もがそう思ったのではないかと思います。私を含め、多くの先生方も同じ気持ちだったのではないでしょうか。

 

 学校生活のリズムに体や心が慣れるまでに、少し時間がかかると思います。暑さも続きますので、一人一人が、自分のコンディションをしっかり見定め、自分の間合いで少しずつ心や体の調整をしていきましょう。苦しいときには、先生方に相談に乗ってもらいながら心や体の体調を整えてください。

 

 夏休みの期間も、部活動や補習、講習等で登校した人もいました。また、3年次の皆さんは進路に向けての登校や受験対策で、慌ただしく過ごした人も多かったと思います。

アルバイトや家事の手伝い等を通して、社会勉強をした人も沢山いるのではないでしょうか。

 

 今、私は「社会勉強」という言葉を使いましたが、今日は「社会での学び」についてお話しします。

 

 さて、皆さんは自分の人生は何年あると考えるでしょうか。不慮の事故や、思いがけない病気になることも考えられますが、村高生の皆さんには、元気に・前向きに、末長い人生を歩んで欲しいと心から願っています。

 

 アメリカ、カリフォルニア大学バークレー校の研究機関によれば、日本は世界一の健康長寿国で、2007年に生まれた日本の子供が、107歳まで生きる確率が50%と予測されています。

 つまり皆さんは、まさに人生100年時代を生きる世代なのです。

 また、社会が変化するスピードは年々加速化が進んでおり、新しいことを学び続けなくては社会生活に対応することが難しくなる時代でもあります。

 

 社会の変化に対応する事の重要性について、学習院大学の滝沢美帆教授は、次のような事を唱えています。

「機械など、有形資産の陳腐化が進むスピードは年10%ほどだが、人的資本の価値は年40%のペースで失われる」そうです。

 平たく言えば、高性能の最新式のパソコンでも、年10%の割合で商品価値が下がってしまいますが、一方で、パソコンを使う私たち人間が、新しいICT機器の活用方法を学ばなければ、毎年40%の割合で職業人としての価値が下がってしまうという訳です。

 

 人工知能(AI)の発展から、地球温暖化が一因と考えられる気象現象による猛暑、豪雨といった自然災害の増加にいたるまで、私たちの身近には、常に変化が隣り合わせであると感じます。

 

 今日から学校での授業が再開されます。学習内容はもちろんのことですが、村高生の皆さんには、勉強の得意、不得意にかかわらず、様々なことを「学ぶ姿勢」を高校時代にしっかりと身に付けて社会に巣立って欲しいと心から願っています。

 

 皆さんが今、学習に取り組むことは、卒業後に皆さんが人生100年時代をどのように生きていけるかという形で、成果になると思います。苦手教科、自信のない科目などがあっても全く構いません。毎日の学校生活をとおして、皆さん一人一人が、自分なりの「学ぶ姿勢」を見つけていきましょう。

村高生が実力テストを受けている時間帯に、青空に映える校舎を撮影しました。皆さん、お疲れ様でした。まずは、学校の生活リズムに直していきましょう!